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IIJ、Raptorサービスのラインアップを拡充し、金融システムへの不正アクセスを検知する「Raptor振る舞い検知ソリューション」を提供開始

FX・株のユーザアクティビティ分析により異常な振る舞いを検知し、不正出金などの被害を防止

2025年6月12日
株式会社インターネットイニシアティブ

PDF [636KB]

当社は、金融取引プラットフォーム「IIJ Raptor(ラプター)サービス」のサービスラインアップを拡充し、 FX(外国為替証拠金取引)、株式取引などの金融システムのユーザアクティビティを分析し、ログイン時及びログイン後のユーザの挙動が通常と異なる場合に本人確認を促したり、そのアクセスを遮断することにより不正アクセスを防止する「Raptor振る舞い検知ソリューション」を、本日より提供開始いたします。

本ソリューションは、日本証券業協会の「インターネット取引における不正アクセス等防止に向けたガイドライン」をはじめとする金融機関向けの各種基準への対応を前提として、当社が長年にわたり培ってきた金融システム運用の知見をもとに、セキュリティログ解析で実績のあるSplunk PlatformおよびSplunk Enterprise Securityを採用して開発されたもので、金融システムに必要な高精度な不正検知と実運用に即したルール設計・運用支援を可能にします。
なお、本ソリューションの正式提供に先立ち、豊トラスティ証券株式会社様の株・FXシステム、株式会社外為どっとコム様のFXシステムにおいて導入いただき、それぞれ実運用を開始しております。

背景

金融システムを標的としたサイバー攻撃は近年ますます高度化し、フィッシング詐欺による証券口座の乗っ取りや、マルウェアを用いた遠隔操作型の不正取引などの被害が年々拡大しています。こうした金融犯罪は市場や顧客資産に直接的な影響を及ぼすのはもちろんのこと、取引サービスを提供する事業者や金融業界全体の信用損失につながることが問題視されています。
とりわけ、このような不正取引では金融口座のアカウント情報を不正に入手し、正規の利用者になりすまして不正な操作を行うケースが多く、従来のシステム監視手法では防御や検知が難しいという課題もあります。これをうけて、昨今では行動ログの解析を通じた“振る舞い”の異常検知が有効なセキュリティ対策として注目されています。
当社はこれまで、主にFX事業者向けに金融システムプラットフォーム「IIJ Raptorサービス」を提供しており、そのなかでセキュリティ監視や不正検知機能を継続的に強化してきました。こうした技術基盤と現場でのシステム運用の知見を応用し、FXシステムだけでなく金融システム全般に対応できる新たなセキュリティ監視ソリューションとして「Raptor振る舞い検知ソリューション」を開発し、提供いたします。

Raptor振る舞い検知ソリューションの概要

1. お客様の既存ログを利用したセキュアな解析処理

お客様の既存システムから出力されるログの形式を変えず、そのまま収集・転送していただくことで解析処理が可能です。当社の金融エンジニアがお客様のログに合わせ、経路上でデータマスキング、データクレンジングを行うためセキュリティも確保され、安心してご利用いただけます。また、多様なログ転送方式に対応しており、オンプレミス環境・クラウド環境のどちらにも対応可能です。

  • データマスキング:個人情報に該当する項目を破棄し、機密性を確保
  • データクレンジング:不要な情報を除去し、振る舞い検知に必要なデータのみを抽出

2. 振る舞い検知ロジックによる高度な異常検知

収集されたログを多角的な観点から詳細に解析し、普段と異なる地域からのアクセスや不審なログイン傾向、不自然な送金指示など、異常な振る舞いを検出します。不正を検知するための閾値や検知ポリシーの設計にあたっては当社のアナリストが蓄積した豊富な知識と経験に基づいてコンサルティングを実施し、サポートします。

3. 対処と遮断対応

不審な振る舞いを検知した際には、本人確認の推奨、通知および遮断対応といった対策を実施することが可能です。

  • 本人確認の推奨: 必要に応じて、金融機関側からユーザに対する本人確認フローを開始
  • 通知・遮断対応: 不正な挙動を検知した場合、即座にお客様システムへ通知を行います。Raptorサービスをご利用の場合は、Raptorサービスと連携し、当社側での自動遮断処理も可能です。

4. 監査・法的対応を見据えたログ管理

解析に用いたログは、証拠性を保持した状態で長期保管が可能です。法的な問題に発展した場合でも、時系列でトレース可能な証跡として利用でき、外部監査や当局対応にも有効です。

ソリューションイメージ

ソリューションイメージ

Raptor振る舞い検知ソリューションの詳細については以下URLをご参照ください。

当社は、Raptor振る舞い検知ソリューションを金融業界における不正検知基盤のスタンダードとすべく、今後もガイドラインへの対応、攻撃パターンの変化に対応する機能、安定的な運用支援の各面で強化拡充を図ってまいります。さらにIIJ Raptorサービスとの連携を深めることで、より統合的な金融セキュリティ基盤としての価値向上を目指すとともに、金融システムの安全性確保を通じて投資家・金融機関双方の信頼構築に貢献していまいります。

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〒102-0071 東京都千代田区富士見2-10-2 飯田橋グラン・ブルーム

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